エンタープライズサーチのセキュリティとプライバシー対策

Notionに接続したアプリから情報を検索できるエンタープライズサーチのセキュリティとプライバシー対策についてご確認ください 🔒
Notionのエンタープライズサーチを使用すると、Notion AI コネクターを通じて、Slack、Microsoft Teams、Jiraなどの接続済みアプリからワークスペース全体のコンテンツを安全に検索・分析できます。このドキュメントでは、Notionのエンタープライズサーチ機能を評価するチーム向けに、セキュリティとプライバシーに関する包括的な情報を提供します。
エンタープライズサーチとAIコネクターは、NotionのAIセキュリティとプライバシー対策に準拠しています。
Notion AIコネクターは、安全でプライバシーを重視したアーキテクチャにより、接続されたデータのインデックス作成と検索を行います。
Notionは、AIコネクターを通じて接続されたアプリから受け取ったデータの埋め込みを取得し、ベクトルデータベース(例:Turbopuffer)に保存します。ベクトルデータベースは、埋め込みのために最適化されたデータストアで、ユーザーのリクエストに応じて最も関連性のあるページの迅速な検索を可能にします。

主要なアーキテクチャの構成
安全なAPI接続
Microsoft、Atlassian、SlackによるOAuth 2.0認証
すべての接続でTLS 1.2以上の暗号化通信を使用
コネクター側でのデータ保存を防ぐゼロ保持APIコール
埋め込み
コンテンツは意味を保持しつつプライバシーを保護する埋め込み(数値表現)に変換されます
OpenAIのゼロ保持埋め込みAPIを使用
埋め込みの仕組みの詳細については、こちらの記事をご参照ください
ベクトルデータベース
埋め込みデータは、SOC 2 Type 2認証を受けたベクトルデータベース「Turbopuffer」に保存
セキュリティを維持しながら、高速でセマンティックな検索を実現
顧客ワークスペース間で完全なデータ分離
クエリプロセス
すべてのクエリは、接続されている各アプリのユーザー権限を尊重します(権限は定期的に同期されます。詳細は、各AIコネクターのドキュメントをご参照ください)
Notionおよび連携アプリのアクセス権に基づいて、結果をフィルタリング
機密性の高いコンテンツはキャッシュされない
セキュリティ原則を順守
データの暗号化
暗号鍵はNotionのキー管理インフラストラクチャで管理
ベクトルデータベース内の埋め込みデータは保存時に暗号化
転送中
Notion AIの利用時、データはTLS 1.2以上を使用して転送中に暗号化されます
Notionとすべてのサブプロセッサー間の通信はエンドツーエンドで暗号化
権限の同期
クエリ実行時に権限を確認(インデックス作成時だけでなく、都度確認を実施)
Notionと接続先サービス間のユーザーマッピングは継続的に検証
元システムの権限変更は1時間以内に反映(大規模ワークスペースでは時間がかかる場合あり)
削除されたコンテンツは検索対象外になる(反映には約30分〜1時間かかる)具体的な詳細については、各AIコネクターのドキュメントをご参照ください。
データの保持と削除
自動削除のタイムライン
コネクターを切断した場合:データは24時間以内に削除
元データが削除された場合:即時に検索不可となり、埋め込みデータは60日以内に削除
Notionワークスペースが削除された場合:関連する埋め込みデータは60日以内にすべて削除
LLMプロバイダーのデータ保持期間:エンタープライズプランは0日、それ以外のプランは最大30日
ユーザー側の管理
設定→Notion AI→{連携アプリ}→接続を解除するより、即時削除をリクエストできます削除リクエストは手動操作なしで自動処理されます
削除完了の監査記録も確認可能です
GDPRおよびプライバシー権
データ主体の権利対応
削除権:特定コンテンツまたは連携データ全体の削除
移行権:埋め込みデータおよびメタデータのエクスポート
全顧客向けにデータ処理契約(DPA)を提供
データ同期セキュリティ
初回の36時間の同期期間中
すべてのデータ転送は暗号化されたチャネル(TLS 1.2以上)を使用
増分処理によりシステム過負荷を防止
安全でない場所に一時的なコピーは保存されない
レート制限により不正利用を防ぎ、安定した接続を確保
同期失敗時は指数関数的バックオフで自動リトライ
進捗状況はコネクター設定で確認可能
同期中のセキュリティ対策
同期プロセス全体で継続的に権限を検証
異常なデータ量の検知
認証エラー検出時には自動で同期を一時停止
同期が正常に完了するまでデータは検索からアクセス不可
すべての同期活動およびエラーの監査記録を保持
アイデンティティ管理
認証要件
初回のコネクター設定にはワークスペースオーナーが必要
ソースシステム(Slack管理者、Google Workspace管理者など)での管理者権限が必要
Notionのコネクターは、Notionと接続アプリで同じプライマリメールを使用しているユーザーを自動的にリンクし、接続アプリでプライマリメールが異なるユーザーには認証を促す画面を表示します。
ゲストユーザーはAIコネクターのアクセス対象外です
具体的な詳細については、各AIコネクターのドキュメントをご参照ください。
現在のサブプロセッサー一覧
Notionは特定のモデルに依存せず、最新かつ優れたAIモデルを継続的に評価・導入していきます。リサーチモードなどの機能では、複数のモデルを用いて多様な検索を行い、より包括的な回答を提供します。
OpenAI:埋め込み生成(データ非保持)
Anthropic:大規模言語モデルクエリ(エンタープライズプランはデータ非保持)
Turbopuffer:ベクトルデータベース(SOC 2 Type 2認証)
NotionのAIは、ユーザーデータを学習に使用しません
Notionは、すべてのAIプロバイダーと、ユーザーデータの学習利用を禁止する契約を結んでいます
Notionでは、複数の大規模言語モデル(LLM)を使用していますが、処理後にデータが保持されることはありません
また、埋め込みデータから元のコンテンツを復元することはできません
ユーザーデータは、Notionや第三者のモデルの改善には一切使用されません
Notionの認証情報
現在のコンプライアンス
SOC 2 Type 2(毎年更新)
ISO 27001:2022認証
HIPAA準拠(エンタープライズプランの場合はBAA)
GDPR準拠(指名されたデータ保護責任者あり)
CCPA準拠
AIコネクターの対象範囲
SOC 2 Type 2の対象範囲に含まれる
ISO 27001認証の対象範囲に含まれる
ゼロ保持APIによりHIPAA準拠を実現
業界標準
セキュリティフレームワーク
NISTサイバーセキュリティフレームワークに準拠
OWASPトップ10の保護対策
CISコントロールの実装
定期的な第三者によるペネトレーションテスト
対応プロセス
Notionの取り組み
24時間年中無休のセキュリティインシデント対応チーム
明確なエスカレーション手順
72時間以内の侵害通知(または地域の規制に準じた迅速な対応)
すべてのセキュリティイベントに対する原因分析
status.notion.soによる透明性の高い情報共有
ユーザーへの通知
お伝えする内容
インシデントの性質と範囲
影響を受けたデータおよびシステム
実施した対策
ユーザーへの推奨対応
問題解決までの継続的な状況報告
